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COLUMN上質紙とは何か?ほかの用紙との違いや特徴について解説

2023.12.27

上質紙は、多くの書籍や冊子などに使用されるコピー用紙です。
筆記性に優れていて、申し込み用紙やハガキなどにも使用されています。

紙のなかでも安価なため、ページ数の多い書籍や冊子に使用される便利な用紙です。
特に文字を多く記載する印刷物には、はっきりと写りやすい上質紙が向いているとされています。

この記事では、上質紙の特徴を中心にほかの用紙との違いなどについて解説します。
冊子の印刷にどのような紙を選ぶが悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

上質紙とは何か?ほかの用紙との違いや特徴について解説

上質紙とは?特徴を紹介

上質紙の主な特徴は、使用される原料と厚さに現れています。
厚さによって、使用できる用途で使い分けできる特徴があります。

上質紙に使われている原料と厚さについて解説するので参考にしてください。

特徴1.材料

上質紙は、木材や草から抽出された素材の化学パルプ100%が原料です。
表面のコーティング加工がないため、筆記に向いているのが主な特徴です。

触り心地はツルツルしていないため、手に持っても馴染みやすいメリットがあります。
そのため、一般的な印刷物によく使用されており汎用性に富んでいる点もメリットです。

近年では、木材を原料とした木材パルプや古紙を使った再生上質紙への注目も集めています。

特徴2.厚み

厚さによって使用できる用途が変わります。
紙の厚さによって、それぞれ使い分けが必要です。

具体的には以下の通りです。

・厚め:ハガキ
・薄め:雑誌の表紙、チラシ、パンフレット、フライヤー

紙の厚さが変わっても、筆記性などに差は生じません。
そのため、鉛筆やペンなどでメモを必要とする資料・報告書などでの使用も検討しましょう。

上質紙以外の紙とは?

紙にはさまざまな種類があり使用用途に応じて選ぶと、より理想の冊子が作れます。

ここでは、上質紙以外の用紙について解説します。

・普通紙
・コート紙
・マットコート紙

それぞれの特徴について解説するので参考にしてください。

種類1.普通紙

コンビニやオフィスのプリンターでは、主に普通紙の使用が一般的です。
普通紙は特別な加工を一切していないため、一般的な印刷物に向いています。

しかし、耐久性は上質紙よりも少し劣る点がデメリットです。
そのため、丈夫な印刷物を作りたい場合は、普通紙は不向きです。

学生のレポート課題や会社のプレゼンテーション用資料などに使えて、汎用性の広い特徴があります。

種類2.コート紙

コート紙は、顔料のコート剤を用いて均一になるよう表面加工を施しています。
これにより、紙の表面にツヤが出るためツルツルとした手触りが魅力的です。

雑誌のグラビアやアルバムなどに使用されています。
ただし、コーティングされているため、筆記にはあまり向いていません。

カラーの多いページや写真をよく使用する冊子類に向いている用紙です。
学校の卒業アルバムや地域の歴史をまとめた写真資料など、大判の冊子にも使えます。

種類3.マットコート紙

コート紙よりは光沢はありません。
しかし、しっとりとした質感のある紙で触り心地がよい特徴があります。
質感はなめらかな感覚で、カラーの印刷物を魅力的に写したいときに向いています。

筆記にはあまり向いていないものの、鉛筆やペンで文字を書きこむのは可能です。
ただし、印刷代の値は少し高くなる場合があります。

フルカラーの冊子やカタログなど、色を鮮やかに見せたい冊子に向いている用紙です。

上質紙の印刷事例とは?

上質紙で作成できる主な冊子や印刷物は、次の3種類です。

・記念誌
・新聞・会報
・資料・報告書

この章では、作成できるそれぞれの冊子・印刷物について解説します。
それぞれの使用例を見ながら、使い道を考えましょう。

事例1.記念誌

本文に使う文字がモノクロ中心(白黒の写真・史料など)の記念誌には上質紙が向いています。
イラストや写真が多い記念誌の場合は、マットコート紙を選ぶことで印刷物の質感を高められます。

冊子に使えるコストや仕上がりなどを考慮して、紙の種類を選びましょう。

選ぶポイントは、以下の通りです。

・写真や彩りを重視:マットコート紙
・文字を中心:上質紙

どういった冊子を作成するかによって、どの用紙を使用するか検討してください。

事例2.新聞・会報

新聞の写真をモノクロにして、文字を中心にする新聞を作成するには上質紙が向いています。
印刷する部数を多くしたい場合も、コストパフォーマンスのよい上質紙を使えば印刷費を抑えられます。

手触りが優しく筆記もしやすいため、新聞に使用する用紙としては最も適しています。
地域のフリーペーパーや学校新聞など、多くの読者に配る印刷物には上質紙を使用しましょう。

事例3.資料・報告書

会社や自治体で使用する資料や研究活動報告書などには、文字を中心に印刷できる上質紙が向いています。
文字だけではなく、グラフや表を掲載したい場合にも使用すれば、仕上がりが若干よくなるためおすすめです。

万が一資料や報告書のページが多い場合も、上質紙を使えば印刷費を大幅な削減が可能です。
大人数のミーティングや事例発表会など、まとめて印刷をしたいときに向いています。

まとめ

上質紙とは文字が中心の印刷物に向いており、手触りが優しく筆記に向いている用紙です。
用途を考えてうまく使用すれば、印刷コストを抑えられるため節約にも役に立ちます。

癖がなく手に馴染みやすい素材なので、広範囲に配布する印刷物に適している点もメリットです。
上質紙は、文字の多い資料や印刷物を作成するときに活用しましょう。

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