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COLUMN窓貼り加工ってなに?種類や価格、注意点などを詳しく解説

2023.06.28

商品を売り出す際に大切なのがパッケージ。
パッケージデザインに欠かせない「窓貼り加工」について知りたい方もいるでしょう。

そこで今回は、窓貼り加工の種類や価格などについてご紹介します。
窓貼り加工について知りたい方は、本記事を参考にしてください。

窓貼り加工ってなに?種類や価格、注意点などを詳しく解説

窓貼り加工とは

窓貼り加工とは、型抜かれた紙とフィルムを貼り合わせるラミネート加工の一種です。
パッケージの一部を型抜き、窓が開いた仕様の加工を施します。

窓貼り加工のメリット

窓貼り加工のメリットは、以下のとおりです。

・個性的なパッケージデザインが可能
・見せたい面積を好きなようにアレンジできる
・商品の内容をアピールできる
・商品の素材や色味、質感を伝えられる
・商品が見えることで、購入者に安心感を与えられる

商品の購入を躊躇する原因の1つに、「中身が見えないこと」があります。
窓貼り加工が施されていない商品は、中身が見えず購入者は不安を覚える場合も。
窓貼り加工の際に透明フィルムを採用すれば、商品が見え購入率も上げられるでしょう。

窓貼り加工の種類

窓貼り加工の種類は、以下のとおりです。

・全面貼り
・スポット貼り

全面貼りは、用紙の全面にフィルムを貼り合わせる方法です。
薄いフィルムを使用して加工する場合に向いています。

スポット貼りは、窓部分の内側にだけフィルムを貼る方法のことです。
強度を高めたいときは、スポット貼りが適しています。

窓貼り加工を採用するパッケージの強度や加工に合わせて種類を選びましょう。

窓貼り加工の工程

窓貼り加工の工程は、以下の手順ですすめられます。

➀紙に型抜き加工を施し、穴(窓)をあける
②給紙:フィルムと型抜き加工をした紙を機械にセットする
➂塗布:専用のローラーを用いて、加工した紙に接着剤を塗る
➃貼り合わせ:➂とフィルムを、熱性ローラーで圧着する
⑤切断:切り抜く部分のフィルムを、熱で溶かし切断する
⑥完成:切断部分を剥がす

窓貼り加工の多くは、機械によって大量生産されますが、なかには1つ1つ手で作り出す場合も。
窓の形や企業によって、制作方法が異なります。

窓貼り加工の価格

窓貼り加工の価格について、一例をご紹介します。

定型タイプ

(円/税込)

フリーカット

(円/税込)

30部

11,700

16,000

100部

30,000

40,000


窓の形によって金額の変動が見られ、型の決まった定型タイプに比べ、フリーカットは高めの値段設定であることが分かります。
そのほか、企業によっては窓貼り加工のフィルムにホログラム素材を採用するなど、オプションを設定し変更することも可能です。
窓貼り加工にこだわれば、ほかの商品とは差が付けられるでしょう。

窓貼り加工の注意点

窓貼り加工の際に気をつけるべき注意点をご紹介します。
以下の点に気をつけて、窓貼り加工をしましょう。

紙の厚み

紙の厚みは素材によってさまざまな種類があります。
窓貼り加工にとくにおすすめなのが、厚みのある紙。
紙の厚さが薄いと、接着剤の塗布時にカールしてしまいうまく塗ることができません。
程よく厚みのある紙を用いて加工をしましょう。

穴(窓)のかたち

形が複雑な穴(窓)は以下の問題が発生する場合があります。

・すき間から空気が入る
・窓のフチが浮く
・すぐに剥がれてしまう

星型や三角など先の尖った加工をしたい場合は、角に丸みを入れるなど工夫するとよいでしょう。
また、窓が大きすぎたり多く付けすぎたりなどで紙の面積が少ないと、接着がきちんとできないなどが原因で加工できない場合があります。

紙のコシもしっかりとするために、窓のかたちや大きさ面積などに気をつけましょう。

フィルムの種類

加工の際に使用するフィルムを選ぶ際は、使用用途に合わせた素材選びが大切です。
フィルムの種類は大きく分けて、以下の2つに分類されます。

・PPフィルム
・PETフィルム

PPフィルムは柔らかい素材が特徴です。
箱の折り部分をまたいだデザインにも対応可能。
2辺に1つの窓にアレンジすれば、箱全体に光沢感を出せるでしょう。
さまざまな形状の窓に対応でき使い勝手が良いですが、加工によっては窓部分にシワが入りやすいため注意が必要です。

PETフィルムは硬さがあるため、表面がピンと張りやすく窓を綺麗に加工できます。
PPフィルムに比べ安定性に優れているのも特徴です。
高透明度のPETフィルムを選べば、艶感のある印象に。
化粧品のパッケージに使用されるなど、多くの窓貼り加工に採用されています。

紙粉の付着

窓貼り加工では、紙の窓抜きをしてからフィルムを貼り付けます。
そのため、窓抜きをした面に紙粉が付着しやすく、デメリットと考えられるでしょう。
紙粉が多いと、仕上がりに影響したり商品に紙粉の混入が起こるなどのリスクがあります。
複雑な形の窓は紙粉が引っ掛かりやすいため、付いた紙粉を落としやすい簡易な窓のデザインがオススメです。

まとめ

窓貼り加工は、紙とフィルムを貼り合わせるラミネートの一種です。
加工法はさまざまあり、使用するデザインによって価格も異なります。

窓貼り加工のデザイン次第で、商品の見え方はもちろん個性を出すことができ、ほかにはない商品を作り出せるでしょう。
窓貼り加工について知りたい方は、本記事を参考にしてください。

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